神秘と愛と人生への凝視
美しすぎた序章
フェードインする薄暮の思想、
オレンジ色に浸透する追憶、
ああ、
君だけが全てだったあの頃、
私の心は塞き止めるものを失った激流で、
愛の問いに苦しむ短調の倍音だった、
そして君は去って行った、
翌年の私は失いし恋を心の片隅に置いて、
静かに、
言葉少なくひとり暮らした、
悲しみを悲しみすぎたこの心は、
やがて反転して幸福に近づいた、
全ては美しすぎた序章だった、
あの時代、
私の本当の人生が始まったばかりだとさえ、
私はまだ気づいていなかった。
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