ある物語
孤独と孤高の夜の果てに、
行き過ぎた苦悩から宇宙の神秘を垣間見たお前は、
悪戯好きの半神存在によって遣わされた、
イスラエルの人妻に溺れるような恋をし、
東京での生活の中瞬く間にバランスを失い、
目的を間違え、
怒涛のような宇宙の闇の中へ身体ごと落ちて行った。
誰にも知られずに成した悪徳、
しかし、
真実を語れば、
お前の選択は正誤を超えたところにあったもの、
本質的には操られてなされたことだった。
全ては繋がり、
最後のサイクルを完結させた、
神のプランはあまりに精密複雑で、
人間にできることといえばただ最上の結果を待つことだけ。
鍵は手渡され、
扉は開いた。
そしてそこには、
また別の漆黒の宇宙が意味深げに広がっているだけ。
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