レトロスペクト
「将来何になりたい?」
「空に浮かぶ雲になりたい」
マジョリティから遠くはぐれた、
鋭角的オーラ身に纏いし芸術戦士、
17才と三ケ月、
恋したヤンキー美脚美女、
仲間もなく、
悩みを悩み抜いた、
危険極まりない熱情、
ジーンズの尻ポケットには文庫本の詩集、
君はあの時代何を求めていた?
本当の家族を嘘のそれだと思い、
泣きぬれた青春、
どこにでもある物語だが、
それでもなけなしの「特別」はあった、
もう戻れない、
戻れないあれらの年月、
魂を託した「作品」はどこに届けた?
愛なき哲学を生きる、
そういうタイプの微熱人生、
そういうタイプの劇(ドラマ)、
本当は仲間など必要ないもの。
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