転調詩
疲れ果てた孤独の窓に、
書物の慰め傍(かたわら)に置いて、
私の人生を通り過ぎていった女たちの記憶と、
後悔の中の安堵と、
喜びの中の不安とが入り混じる、
愛に尽くせば全てうまくいくと、
どこかで聞いたようなアドバイスを言ったのは誰か、
人間の愚かさなどどこ吹く風とばかりに、
何ら動じずに前進してゆくこの地球という星自体の生命、
ミクロがマクロに影響し、
マクロがミクロに伝播する、
哲学を放棄して長い旅に出たパンク詩人、
人間関係と歌、
前世の記憶を呼び覚ます幻視ビジョン、
ああ、
時の色は喩えようもない、
もう一度私を惑わせてくれ。
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