2023年1月28日土曜日

転調詩

転調詩

 

 

疲れ果てた孤独の窓に、

書物の慰め傍(かたわら)に置いて、

私の人生を通り過ぎていった女たちの記憶と、

後悔の中の安堵と、

喜びの中の不安とが入り混じる、

愛に尽くせば全てうまくいくと、

どこかで聞いたようなアドバイスを言ったのは誰か、

人間の愚かさなどどこ吹く風とばかりに、

何ら動じずに前進してゆくこの地球という星自体の生命、

ミクロがマクロに影響し、

マクロがミクロに伝播する、

哲学を放棄して長い旅に出たパンク詩人、

人間関係と歌、

前世の記憶を呼び覚ます幻視ビジョン、

ああ、

時の色は喩えようもない、

もう一度私を惑わせてくれ。



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