組曲
息を殺し、
気配を消し、
何かから逃れるように潜り込んだ闇夜。
そこで見た、
瞼の裏を照らすノスタルジックな青白い炎。
エターナルラブの幻。
あの1929年の版画が伝えたかったニュアンスは、
否定の繰り返しの中にようやく肯定を挟み始めたこの人生を更に実り多きものにするための鍵となった。
シャンパンゴールドの追憶の雨が降る。
そう、この雨はなんだか15年前のあの日降っていた雨にとっても似ているね。
昔のロマンス。
導き手をもたない人生を、
イギリス料理のようなぶっきらぼうさで闊歩。
電車がぼくを降ろすのではなくて、
ぼくが電車から降りるのさ。
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