神秘と愛と人生への凝視
ある女性(ひと)に
また、君を思い出しながら、
あの町をひとり歩いた。
汲みつくせぬ想いは、
かわらずそこにあった。
きっと君はいまのぼくを見て笑うだろう、
長い年月、
少しも変わらないでいたことを。
それでもいい。
君がくれた、
けっして色あせることのない、
微熱を帯びたあの詩情は、
永遠とは何かを教えてくれる、
かけがえのないもの。
これからも、
ぼくはそれを時折胸によみがえらせながら、
秋の風の中を生きていくさ。
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