2023年10月8日日曜日

眩しい太陽の恩恵の下で

眩しい太陽の恩恵の下で

 

 

きらめく屋根の反射光が連想させた、

遠い昔の青の中の思い出、

あの日君は去って行った、

そしてそれは同時に、

恋ばかりでなく一つの大切な友情の終焉でもあった、

 

君たちは結婚をした、

 

それは、

どこにでもある青春のドラマを、

ぼくが脇役になって作り上げたようなものだった、

 

今、

眩しい太陽の恩恵の下で、

ぼくが気付かされたのは小さく震える愛の感触だった、

 

あの日ぼくは君らを憎んだ、

そしてその憎しみはしばらく続いた、

あれからどれほどの月日を経ただろうか、

全ては過去となり、

もはや復讐する動機も熱意も消え失せていた、

 

思い出の色彩はめくるめく変化してゆき、

全てを許せる心持を手にし、

今、

眩しい太陽の恩恵の下で、

ぼくが納得できたのは愛の大きさと深さのニュアンス、

まさにそれだった。



0 件のコメント:

コメントを投稿