神秘と愛と人生への凝視
プラトニック
15の夏、
君が手帳に記した悲しみの言葉、
かなわぬ恋の微熱、
疲れ果てた肉体、
針金のように細かった身体と、
それで精一杯支え続けた夢、また夢、
そう、
あの頃はまだ何ら始まってさえいなかった、
言葉を交わすことすら一度もないまま、
ぼくの前から消え去った彼女、
その後何十年でも考えさせられた、
プラトニックのヒントだけを残し。
愛の夢、
希望の果て、
全ての細胞でもって合わさることを望んだ青春。
長いトンネルを潜り抜けて、
大粒の涙だけを残し。
0 件のコメント:
コメントを投稿