2022年11月8日火曜日

情景詩

情景詩

 

 

小さな図書館室内に広がる寂寥。

また来たよ。

床にあぐらをかいて、

口先をとがらせ絵本をながめる3歳児。

今日はなんだか訳もなくさびしいよ、

なのに、

信じられないことに空には雲一つないんだぜ?

大正時代の詩人に憧れ、

きみはきみの住むこの町を自分色に塗り替えた。

「おまえのギター好きなんだ、やめないで弾き続けろよ」

ふと思い立って、

パソコンを開き、

親愛なるライバル画家のあの絵をプリントアウト。

幸せはHereにもThereにも眠っていた。



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