神秘と愛と人生への凝視
生活詩
つめたい麦茶を飲みながら、
あの夏を思い出していた。
ぼくは年老いた心で、
きみの問いかけに再び答えようとしていた。
あの頃、
ぼくら二人が繰り返した若き過ちは、
時間と共に色褪せ、
多感だった二人が共有することももう二度とない、
小さな、
どこにでもあるような物語となった。
ぼくは少し疲れた心持ちで、
安物のカメラをいじって遊んでいた。
ちょっとした白日夢を見たようだった。
きみといた夏は、
もうあまりに遠い。
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