2022年11月9日水曜日

 

 

恋という感情から長く遠ざかっていれば、

気ままに懐かしくもなり、

「恋っていいよね」「恋したいな」などと呑気な肯定的なつぶやきができるものだが、

ひとたび新たな恋が始まれば、

またおなじみの嫉妬心やら独占欲やら何やらで、

喜び以上に苦しみに多く苛まれる日々が始まってしまう。

それでも人は恋するときには恋をしてしまう。

男が身を焦がしている間、

女は倦怠に身をまかせスマートフォンをいじっている。

男が遠くでこっそり泣いている間にも、

女はどこかで誰かと何かのことでくすくす笑っている。

恋の詩は誰が書くのか、

愛の歌は誰が歌うのか。



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