神秘と愛と人生への凝視
青色ソナタ
無料休憩所のある、
近所のあのドラッグストアまで歩く。
「おとうちゃんひゃくえんしょっぷでけしごむかって」
そう幼い息子にせがまれる父親。
しんしんと雪が積もる、
思い出も積もる。
君がいた、
2001年の多賀城。
スナックでホステスをしていた君は、
ゆきずりの相手の子を妊娠した。
ゴロウ、
いったいあのとき何時間歩いた?
かなしみのマルチトラックレコーダー。
誰にも聞かせなかったあの曲が、
きっと今も入っている。
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