2022年11月8日火曜日

インプット

インプット

 

 

未来からやってきた存在が、

ぼくの中の回路を書き換え、

弱っていた体を癒し、

そのあと、

ぼくは再び眠りに落ちた。

彼の声は聞こえなかった。

メッセージは暗号となり、

眠りの狭間で紐解かれる時期をひっそりと待つのだった。

5年が過ぎた。

近頃はあまり夢を見ないが、

現実のこの生活の内部に夢が同居しているようだ。

それはまるで神の詩学のように、

澄み切った和音と、

生温かい謎を投げかけてくれる。



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