神秘と愛と人生への凝視
ある老人
ちょうど僕と同じように、
世に出ることのない貧しい自作の小説原稿を握りしめ、
背中で秋を感じさせるあの孤独の人、
どんな些細なことでもいいから、
元気づけてやりたい、勇気づけてやりたいと、
おせっかいな性格がチラと覗く、
孤独の人はある時から消息不明で、
ネット上に忘れ形見と残されたのが、
短い東洋哲学の論考で、
その晦渋な内容は、
ただ一層彼の孤独を木魂させた。
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